2011年に起きた東日本大震災から10年。
繋がりを絶やさないためにも、自分にできることが何かを見つ直すきっかけに

東日本大震災 写真展2021@風の宿つむぎの家 
2021年10月23日~11月21日
土日祝 10:00~17:00 平日16:00~(要予約)

写真展『十年を見つめる ~写真で繋がる東日本大震災~』開催に寄せて
 
東日本大震災から10年が経ちました。2011年にはボランティアとして大阪から10往復。
翌年から宮城県に移住し、写真を撮り続けて来ました。
その間、被災地と呼ばれた沿岸部の風景は様変わりし、町やインフラの復旧は進みましたが、
同時に風化も進み、コロナ渦、東京五輪の延期と先が見通せない時代となりました。

人間は忘れる生き物で、辛い記憶を忘れることで前に進むことができると言われています。
ですが、大切な家や思い出、故郷、家族、友人を亡くした人たちの哀しみは深まり、
心の傷が癒えるのには、まだまだ時間が必要です。
そんな中、今回の写真展が開催されること、関係者の皆様のご尽力に感謝いたします。

10年という歳月は確かに節目かも知れませんが、
ゴールではなく、津波を経験した人たちにとっては、
区切りとも言えない状況があります。

どこが変わって、何が変わらないのか?
会場に足を運んでくださった心ある皆様が
精一杯、想像力を働かせて一枚一枚の写真から、
それぞれが何かを感じてくだされば有り難いです。

私もこれからの10年に向けてシャッターを切り続け、東北の今を伝え続けていきます。
皆さんも写真から感じた思いを、誰かに伝えてください。
東北に暮らす人たちの気持ちに寄り添っていただき、ありがとうございました。
川谷 清一

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